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2005年1月の記事

2005年1月23日 (日)

GarageBand

garagebandiMacには最初から付属しているソフトがある。iLifeというパッケージソフトだ。僕は2004年秋にiMacG5を買ったのでiLife'04というのがついてきていた(今だとiLife'05がついてくるのかな?)。これにはiPhoto、iDVD、iMovie、iTunesなどというデジカメ、ビデオ、iPodなどを使って音楽、映像を楽しむ上で欠かせないソフトが含まれている。そしてもうひとつ音楽作成ソフトとしてGarageBnadなるソフトも付属している。なんなんだろうこれ?
ちょっと触ってみたけど元々用意(録音)されている楽器ごとの音楽のループを組替えて自分の音楽を作る作曲ソフトらしい。でも要するにありあわせの音を切り貼りしてあたかも自分が音楽を作った気になるというソフトなんでしょ、けっ、つまらん、と思ってた。しかしよくよく見てみるとあらかじめ録音されている音だけじゃなくて「リアル音源」として実際の楽器の音や声を録音する機能もあるみたいだ。しかもステレオで8トラック分だ。つまりこれはなんとマルチトラックレコーダーなのだ、すげえ!!そういえば学生の頃はマルチトラックレコーダー憬れてたなあ。多重録音ってやつに。自分一人で1000回のダビング(実際はどうも誇張らしいが)を重ねて作ったマイク・オールドフィールドの「チューブラーベルズ」とか36chマルチトラックレコーダを2台シンクロさせて作ったと言われるケイト・ブッシュの「The Dreaming」だとか、たった一人で作った極上ポップアルバムであるトッド・ラングレンの「Something/Anything?」だとか、職人的かつ病的精緻さで一人ドゥワップコーラスを作り上げてしまった山下達郎とか・・・。マルチトラックで多重録音された音の壁と言うか音の洪水にとにかく感動していた。しかしただ憧れていただけで、自分で何か楽器ができるわけでもなく、それでなにかマネしてみようとか思うわけでもなくほんとにただの憬れだけではあったが・・・。
で、このGarageBandで遊んでみた。楽器ないし、マイクもない。でもなんか遊んでみたくなった。ということでライン端子にイヤフォンつないでマイク代わりにしてみた。レベルは低いしノイズ多いし変な音だけど一応音は録れそうだ。ということで自分の声を重ねてみた。そう、山下達郎の一人アカペラみたいに(笑)。しかしこれは面白い!音は悪いし歌はヘタ(笑)だが自分の声が重なっていくのがめちゃくちゃ面白くて笑ってしまう! 締め切った部屋の中でヘッドフォンしてパソコンの前に座り、イヤフォンに向かって一人で歌っている姿は「決して私の部屋の中をのぞいてはいけませんよ」的なオソロアヤシく、そして恥ずかしいものであるがこれがおもしろいったらないのだ。
これ、ちゃんとマイクつなげて練習してマジでやればけっこうそれなりのものができないかなあ。なんかハマリそうかもしれない。しかし、技術の進歩ってすごいなあ。こんな憧れだった録音器材がパソコンの中に入ってしまうなんて。
ああ、ホントなんか楽器ができたらよかったのになあ。

2005年1月 4日 (火)

アカペラ

ACappellaトッド・ラングレン(Todd Rundgren)といえば、代表作は間違いなく「Something/Anything?」だと思う。ポップでキャッチーなメロディの玉手箱などと言われることも多い2枚組アルバムだ。確かにちょっと耳にしただけで胸がキュンとなる甘くポップなメロディが次から次に出てくる極上のポップアルバムだ。しかし、ちょっと聞けばわかるが、やたらマニアックな匂いがぷんぷんするアルバムでもある。まずなんと言ってもこのアルバムはトッド・ラングレン1人の演奏の多重録音で作られているというところだろうか。一人で黙々と音楽を紡ぎ出す様は閉鎖的、内向的、地味、マニアック、そんなイメージをどうしても思い描いてしまう(おもしろそうだけど(笑))。そして曲の始まる前のカウントのところから何度もやり直すところまでも収録して聞かせてみたり、曲の間には録音技術の話を延々と語ってみたり、普通のポップアルバムではあり得ない、そんな一筋縄では行かないところが単なるポップアルバムとは全く違う"変な"アルバムである。そしてそういうところがとてもトッド・ラングレンらしい。
トッド・ラングレンはこの他に同じくワンマン多重録音もので自分の声だけで(かなり大胆に処理してたり、簡単なリズムマシーン?は使っているが)構成したアルバムも作っている。「アカペラ(A Cappella)」というアルバムだ。"アカペラ"で"ワンマン多重録音"と聞けばいやでも思い浮かべてしまうのは山下達郎の名盤「On the street corner」シリーズだ。あのシリーズも職人の執念みたいなものを感じてゾクゾクしてしまうアルバムではあるが、あんな正統派のドゥワップコーラスをトッド・ラングレンがやるはずもなく、これまた奇妙なトッド・ラングレン・ワールドが展開されるのである。だいたいジャケットからして、詰め襟の学生服みたいな服を着て東南アジアの神々の面のようなオリエンタルなマスクを被っている、という奇妙キテレツさだ。一体なんなんだこれは?。確かに一曲目の「BLUE ORPHEUS」ではバリ島の"ケチャ"のコーラスが出てくるがそのイメージなんだろうか?まあ、とにかくトッド・ラングレンのアルバムの中でも特に異色なアルバムではある。しかし、僕はこのアルバムはかなりお気に入り。代表作とは言えないかもしれないけど密かに最高傑作なんじゃないかとまで思っている。
そしてなんとこのワンマン多重録音アルバムのタイトルを冠したライブアルバムがあったのだ!今まで全く知らなかった。「えぇ!こんなのがあったのかー!!」思わず唸ってしまった。それがこの「A Cappella Tour」である。もちろんワンマン多重録音をライブで再現できる訳もなく、11人のコーラス隊を率いてのライブとなっている。しかし公式ブートレッグっと言ってるくらいであまり録音はよろしくない。なんだかすごい荒削り。録音も荒削りなら演奏もなんだか荒削り。知り合い11人呼んできて10日間のリハーサルでライブをやったとかなんとか書いていたが、ホントか!?出来が今ひとつなんで言い訳を言ったんじゃ?などと勘ぐってしまう。しかし、それゆえか、変な生々しさと妙な迫力があって結果的には悪くない。すごく興奮して聞き入ってしまった。特に圧巻は「Lost Horizon」。元々、密林の湿気の中から響いてくるような不思議な感じの曲なんだがいつの間にか聞き慣れた別の曲に移ろっている。これがなんとWhat's Goin' on〜Mercy,Mercy,me〜I Want Youとマーヴィン・ゲイ・メドレーになっていたのだ。もうあっけにとられてしまった。なんというセンス、まいりました。その他、カーティス・メイフィールド〜スモーキー・ロビンソン〜デルフォニックスというこれまた渋いメドレーもあってシビれます。往年のトッド自身の名曲も数曲このアカペラツアー用に編曲されて飛び出してきて思わずニヤリとしてしまう。ある意味とても贅沢なアルバムです。

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